電車に乗るのが一番カッコいい。
こんにちは、もつにこみです。
先日、祖父の法事で岡山に行ってきました。
現地のアシが必要なのでクルマで行こうと思っていたのですが、あいにく愛車はボケカスみたいな状態。ひとりならまだしも、この酷暑のなかで万が一に家族を乗せて壊れでもしたらなあと心配になり、親戚を頼る形に。情けない。ボロ外車は買わない方がいいです。
ということで、公共交通機関で行くことになったものの、最近西方面へ行くことが多かったので、のぞみでただ往復するのもマンネリ化してきた。なんか変なプランを考えよう。
往路編計画編
変なプランとはいったものの、倉敷駅に12:30までに着く必要があったので、大胆な寄り道は出来ない。なにをしようかな~と思っていたところに、ちょうどJR西日本からあるアナウンスがあった。
500系新幹線とドクターイエローの引退である。前者について、それとなく噂は耳にしていたがすっかり忘れていた。公式発表されて思い出した。
500系はいまのキッズ達にも人気だそうだが、私は500系と共に育ってきたといっても過言ではない世代の鉄道オタクだ。幼い頃にてつどうずかんで見たあのカッコよすぎる独特なフォルムの新幹線は、何年経っても、鉄道からの興味が薄れても、特別な存在で、憧れの存在なのである。乗らねば。
以前500系に乗ったのは、ミスチルのライブで福岡に行った際、オタクとの待ち合わせの隙に博多南線に乗った4年前が最後。

乗れただけでも感動モノだったが、流石に"在来線"の博多南線では500系は役不足が過ぎた。最後に新幹線としての500系に乗ったのはいつだったかなあ…とアルバムを探っていたら、のぞみから引退する1年前の2009年2月にW1編成に乗っていた。いまから17年前である。W1なので、写真の車両はいまは京都博物館に保存されている先頭車だ。

この頃には並行して8両編成化が進んでおり、目的地の岡山にてV4編成も撮影していた。「こだま」表示の500系には少しショックを覚えた。

と、過去の話ばかりしてしまった。ダイヤを調べると、ちょうど良い時間に500系指定のこだまがあったので「行こっか!こだま」(←西版のぷらっとこだま)で新大阪~岡山を予約。当然、座席は元グリーン車の6号車を指定した。最近は代走も多いようだが、当日の運用が変わらないことを祈る。
…で、予約したあとに気付いた。「行こっか!こだま」は、新大阪~岡山で見れば確かに安いのだが、名古屋から乗車券は繋げられない。

名古屋~新大阪も「ぷらっとこだま」で取ったとしても、名古屋~岡山で通しののぞみを取るのとトントンだった。なんだか癪なのと、久しぶりの鉄道旅を楽しもうということで、新大阪までは在来線で行くことにした。海の特別快速から、米原で西の新快速に乗り換えて3時間。普通に速くね?
復路計画編
倉敷に一泊して翌日は朝からフリーなので、復路はやりたい放題だ。鉄道で行ける場所でなんかあるかな~と地図とにらめっこし…第一目的地を津山に決定。前から行きたいと思っていた場所がいくつかあるし、ホルモン焼きうどんも食べてみたい。
じゃあ津山に出た後は、どうするか?来た道を戻るのはバカがすること。岡山に戻るなんて選択肢は当然ないので、因美線か姫新線に乗って先に何があるか。地図の先に「智頭急行」の文字を見つける。
スバルのでんちゃ!!!!!!!!! pic.twitter.com/4zbEwAvlZ3
— 煮物 (@mo2nkm) September 10, 2023
顔面が一瞬でProudofBoxerSymmetricalAWDSTIPerformanceになってしまった。たぶん交番に行ったら顔面キモスギ罪で逮捕されてしまうくらいにはニチャついていた。冗談抜きで。※補足:この車両は富士重工製です。実は鉄道車両も作っていたのだ。
智頭急行のHOT7000もまた"世代"で、てつどうずかんで見た憧れの車両だ。ただ、倉敷と東京で育った自分にとって、智頭急行なんぞ乗る機会どころか車両を見る機会もない遠い存在でもあり、ある意味500系以上に憧れの存在だったかもしれない。一人旅行を始めてから、大阪駅で初めてHOT7000を見かけたときは、なんてカッコいい車両なんだと普通に感激した。
ということで、津山から姫新線に乗り、佐用で「スーパーはくと」に乗り換えて大阪まで移動するプランで決定。大阪から先はあとで考えればいいので、倉敷~名古屋の乗車券とスーパーはくとの指定席をまずは抑えた。当然先頭車である。(流石に最前は埋まってた)
予約ついでにJRおでかけネットを眺めていたら…津山線に観光列車あったの?!
その名も「SAKU美SAKU楽」。キハ40/47改造の観光列車は最近のJR西では定番だが、正直影の薄い津山線に専用の観光列車が走っているというのはかなり意外だった。他の列車と比べると改造規模は小さそうだが、料金は乗車券にプラスして指定席券が530円と結構お手頃。せっかくなので乗ろうじゃないか。
これで復路もプランが決まった。ただ、姫新線のダイヤがシブく、佐用のはくと乗り継ぎが40分待ちになってしまった。佐用駅ってなんかあんの?
500系新幹線に乗るぞ!!!
前日もボケカス(車のことです)の世話をしてうんざりしていたが、今日の俺は神の乗り物に乗る権利を得ている。自分で運転しなくて良いし、寝てても良いし、なにより自分で世話する必要がない、素晴らしい乗り物だ。
というわけで、まずは313の特別快速に乗って米原へ。315じゃなくて良かった。嫌いじゃないけど米原までロングはね…
定刻通り米原に到着し、223+225の新快速に乗り換え大阪へ。米原乗り換えは18きっぱー時代を思い出してちょっとしんみり。
でんしゃ!でんしゃ! pic.twitter.com/P2lx7Yy8gu
— 煮物 (@mo2nkm) July 18, 2026
コイツまた鉄道総研で喜んでますよ。でも今日はWIN350の"成果物"に乗るから…
その後も遅延等なく順調に走る新快速。新大阪のひとつ前、高槻を出発してもう大丈夫だな!と安心したところで………なんと急停車。
急病人で非常押されたっぽい。流石に焦りましたが、新大阪での救護対応となることがアナウンスされ、数分後には発車。体調不良はしゃーないけど、非常って押したらすぐ列停なんだっけ?
ちょっとしたハプニングはありつつも、新幹線乗り換えはかなり余裕があったのでGet Kotonaki。売店で車内で飲む用のミックスジュースを買い、新幹線ホームにあがると…世界で一番カッコいい電車、登場。

しかもV4編成!17年前に岡山駅でみたあの編成でした。そしてV4編成ということは…東芝GTO編成!!!!!ウッヒョーーーーーー!!!!!!
減速でGTOめっちゃ響く〜 pic.twitter.com/s5t3JjvALm
— 煮物 (@mo2nkm) July 19, 2026
元グリーン車だからか車内に響く音は控えめでしたが、 それでも減速時はかなり高めの音が奏でられ、マジで最高です。

やはり博多南線で乗った時とは異なり、こだまといえど駅間ではしっかりブッ飛ばしてくれるのが本当にうれしい。登場から30年近く経った今でも現役新幹線であることを感じさせてくれます。

こだまでも新大阪から岡山は1時間ほど。楽しい嬉しい乗車時間はあっという間でした。
岡山はのぞみの待ち合わせがあるので停車時間は長め。しっかり舐めまわしました。





汚れ多めなのはやや残念でしたが、走りの証拠でもありますからね。それもそれでカッコよさです。
500系を出発まで見送った後は山陽本線に乗り倉敷へ。本来の目的を済ませます。
初日は倉敷駅近くのホテルを取っていたので、夜は美観地区を散歩しました。倉敷に帰る度にやってるけど飽きないんですよね。
倉敷、良いところなので是非とも。 pic.twitter.com/fs03XXm8yn
— 煮物 (@mo2nkm) July 19, 2026
一通り歩き回った後は、ホテルに帰って汗を流し、ぐっすり休みました。
アツすぎた復路
この日は朝9時半からサンリオピューロランドの優先入場券発売があったのだが、普通に叩き負けした。もつにこみ、女児泣き。気を取り直して出発しよう。まずは歩いて倉敷駅へ。

私が倉敷に住んでいたのはもう20年近く前だが、その間に倉敷駅も変わっていないようでかなり様変わりしているのを少しだけお話したい。
右手に写る「天満屋」は岡山に本社を置く百貨店なのだが、実はこの建物には2005年まではあの「三越」が入っていた。対して、当時の「天満屋」はもう少し駅から歩いた商店街のなかにあり、ライバル関係の百貨店だったのである。色々な経緯はあれど、結果としてみれば撤退したライバルテナントを乗っ取った形というのが面白い。

そして実は、古そうに見える倉敷駅自体も姿が変わっている。もともとはステーションホテルも入る駅ビル駅舎だったのだが、2015年に減築されてずいぶんと小さくなってしまった。あいにくこちらは手持ちの写真がなかったので、気になる方はwiki参照。

こうした駅前の変化を生んだのは、その手の界隈では典型的な商店街クラッシャーとして有名な"イオンモール倉敷"だ。さらに昔、駅前近くにはダイエーの大型店舗もあったのが、コイツを潰したのもイオンである。自動車で行きにくい駅近施設より、駅から少し離れるが大型駐車場を持つショッピングモールが、倉敷を牛耳ったのであった。
だいぶ脱線してしまった。旅に話を戻そう。
倉敷から山陽本線に乗って岡山へ移動。そして津山線が発着する9番線ホームに降りると、既にピンクのかわいらしいキハ40が停まっていた。


車内に入ると、派手な外観とは打って変わって、質素ながらも暖かい雰囲気でまとめられたインテリアで非常に落ち着く空間だった。
ほどなくして発車。そういえば気動車に乗るのもかなり久々だ。電車では聴くことのない騒がしいエンジン音も、車内や沿線の雰囲気とあいまって心地よさを増幅させているような気がした。

列車は景観の良いところで速度を落とすほか、津山行きでは「福渡駅」と「亀甲駅」で5分ほど停車し、外に出ることができる。前者は駅になにがあるというわけではないが、名前の縁起が良いってところだろうか。後者は名前にちなんだ特徴的な駅舎がフォトスポットとして紹介されていたので、せっかくなので私も降りて撮影してきた。
久しぶりの近影公開です(チェキ撮ってもらえた笑) pic.twitter.com/dvtXFHTtXk
— 煮物 (@mo2nkm) July 20, 2026
SAKU美SAKU楽のデビュー4周年を記念して、無料でチェキサービスが行われていた。チェキってフィルム代結構するんじゃなかったっけ…?

岡山出発から1時間半ほどして終点の津山に到着。ゆっくり流れる田舎の景色に、心地よい気動車のビート音や揺れ、落ち着いた雰囲気の車内、アテンダントさんの丁寧なサービスなど、たった530円を足すだけで至極の乗車体験を楽しむことができた。観光列車乗りたいゲージが爆上がり中。
ちなみに、SAKU美SAKU楽には専用の食事メニューが用意されている…のだが、5日前までに事前予約する必要がある。そして予約するつもりだったのに思い出したのは3日前。やらかし。

さて、事前のプランで津山にはいくつか行きたいところがあると言った。まずは第一目的地に歩いて向かうが………あづすぎるぅぅぅぅぅ………
当日の津山の気温は35度超。泊まりの着替えや礼服など、そこそこの大荷物を持って歩くのは本当にしんどかった………
10分ほど歩き、汗だくになって到着したのは「津山まなびの鉄道館」。

旧津山扇形機関車庫をリニューアルしたミニ鉄道博物館のような施設なのだが、素晴らしいのは保管車両が大変ありがたさだ。
流石に顔が電車になってしまった pic.twitter.com/F9yxpTnDyJ
— 煮物 (@mo2nkm) July 20, 2026
キハ33は結構好きな車両で現役時代に一度だけ見たことがあったがそれも20年近く前の話だ。久しぶりに見れて嬉しい。それ以外の気動車、機関車、どれもレジェンドと言って差し支えない名車ばかり。汗だくだくになっていることを忘れてしまうくらいには、最高空間だった。
もっとじっくり眺めたいところだが、あまり時間の余裕はない。次なる目的地「アルネ・津山」に歩いて向かう。SAKU美SAKU楽でお酒飲んじゃったからね…
アルネ・津山は今回二度目の登場、「天満屋」を核とする複合ビルだ。そのなかには目玉設備である「スパイラルエスカレーター」があるのだが…
ガチで悲しい
— 煮物 (@mo2nkm) July 20, 2026
こんなに美しいのに pic.twitter.com/W4OJohsOCy
なんと使用が停止されていた。ツイなどで調べてみると2024年に故障したのち、直されずそのまま放置されているっぽい…
スパイラルエスカレーターは世界で三菱電機だけが製造しているエスカレーターなのだが、導入費はもちろんのこと、メンテナンス費も通常のエスカレーターと比べると嵩むそうだ。直せないことはないはずだが、予算等々の都合で見送られている状態だろう。
スパイラルが珍しいのはもちろん、パイプオルガンと相まって非常に美しいエスカレーターだっただけに非常に残念だ。形が残ってるだけマシと考えるべきか…
さて、次なる目的地へ向かう。津山から少し離れて、最寄りが東津山駅になるので本当は姫新線で移動したいのだがダイヤが終わっている。やむを得ないがタクる。

東津山でもしやと思った方、勘が鋭い。目的地は「イナバ化粧品店」です!
25年ぶり?にイナバ化粧品店に来た!!!!
— 煮物 (@mo2nkm) July 20, 2026
中の写真はSNS禁止なのでお外の写真だけ
タイミング悪くてイナバママには会えなかったけど店員さんがめちゃくちゃ良くしてくれてHappy🥳 pic.twitter.com/Yzdlj04Psd
なぜオタクが田舎の化粧品店に…?と思われるかもしれないが、この化粧品店は私が大好きな”B'z”のボーカル、稲葉浩志さんのご実家のお店なのです!
写真を見ての通り、お店もそのことをアピールしており、店内はB'zグッズだらけ。ファンにとっての聖地ともいえる場所です。25年前に親に連れられて以来、チョーーーー久しぶりに来れた!!!!!
稲葉さんのお母さん、通称イナママはなんと御年89歳でまだお店に立たれているとのことですが、あいにくこの日はタイミングが合わずお会いできませんでした。バタバタスケジュールで来てしまったのでしゃーなし!
でもほかの店員さんもめちゃくちゃ元気で親切だった。いきなり来た大荷物のオタクにも相談に乗ってくれて、あれがいいよこうするといいよって色々教えてもらって大変助かりました。イナママ再チャレンジも兼ねてまた行くぞ!
東津山からは姫新線で、智頭急行に接続する佐用まで乗車。キハ120でした。

意外と人乗ってましたね。あ、SAKU美SAKU楽に乗ってたおじさんも見かけました。
東津山から1時間ほどで佐用に到着。乗客の半数ほどが下車してました。先に降りたおじさんがPSPを取り出し、後付けカメラで写真撮っててプチ恐怖。なんだったんだあれは…
さて、佐用駅は乗り換え40分待ちです。いやマジでなにするんだよ。

時間があるならコンビニ行くかと思ったものの、暑すぎるし、ていうか周りにコンビニもなかったです。
待合室のエアコンがガン効きだったのはせめてもの救いか。自販機で缶コーヒー買って、YouTubeみて時間潰しとしました。
いよいよ、「スーパーはくと」のお時間です。待合室から智頭急行ホームに移動してほどなく…世界で一番カッコいい気動車、登場。

いやホンマにカッコいいな。本当に30年前の車両か?
そして乗ってもマジで良かった。流石に内装には経年劣化が見られる部分はあれど、ゆったりしたシートに、先頭車からは流石の展望。智頭急行区間は振り子も使って全力でブッ飛ばすのがマジでカッコいい。

でも、正直それ以上にカッコいいなと思ったのはJR複々線区間。高性能な電車たちに負けず劣らず、ハイパワーエンジンを駆使して高速で高規格な線路を走る姿は本当に最高だった。

見た目で惚れた車両だったが、乗ってより一層好きになった。大阪までめちゃくちゃ楽しかった。これからもまだまだ頑張って活躍してほしい。デザインは現代の車両にだって負けていない。

ただ、ここまでのクオリティが高い車両だと、イメージを崩さない後継車を作るのが大変だろうな…とは思った。智頭急行にとってスーパーはくとは大事な稼ぎ頭。智頭急行さん、そのときはマジで頼みますよ。
大阪に着いたのは18時前。まだ余裕のある時間なので行きと同様在来線で帰ろうかと思っていたが、名古屋で飲みの誘いがあったため新幹線に乗って帰りましたとさ。
終わりに
かなり長めの記事になってしまいました。計画編と実行動編で区切ろうかと思ったのですが、量に偏りが出そうだったので一気に書いちゃいました。いかがでしたでしょうか。
私は鉄道キッズ憧れの車両に2日連続乗車+観光列車にも乗れたというということで、久しぶりに満足度の高い鉄道移動ができたなという気持ちです。
ただ、荷物を持ち歩く面倒さもまた久しぶりに痛感。やはり自分のなかではクルマ優位かな~…というところ。ボケカスだけど。
ま、定期的には継続していきたいですね。こういうの。てづどうずかんの憧れで攻めるならやっぱ九州攻めるか…
それでは~

















































